アートギャラリー

アートビジネスの時間です。

ここでは、紀伊国屋書店『巨大化する現代アートビジネス』(ダニエル・グラネ、カトリーヌ・ラムール著)を参考にしながら、アート界の仕組みや覚えておくべき重要な人物を勉強していくページです。具体例などは詳しくは掲載しませんので、気になる方は本を読んでみてくださいね!面白いですよ~。

たいへん、たいへん高額な現代アート作品たち。

どうして、だれが、なにが、アートをこんなに高額にしているのか。

今日は、トレンドを見つけてくるアートギャラリーについて書きます。 アート界のトレンドをいち早く見つけ、買い手に布教していくのは画商とギャラリストのお仕事です。ただ、買い手が反応するまでには時間がかかります。リスクが高すぎるからです。

ギャラリストのアンヌ・ド・ヴィルポワが中国の画家、ヤン・ベイミンを発掘したときもそうでした。(詳しくは、本をご参照くださいね。)前衛的な中国人アーティストたちが注目されるのは1990年代後半です。彼女がヤン・ベイミンに目を付けたのは1990年代前半のことでした。

先駆的なギャラリストは、ある才能を見つけた、というような深い確信があって決断します。美術史に新しい何かをもたらすと信じられれば、マネージャーとなり作家を援助をするようになります。ゼロ市場をつくるのです。ただ、作品の変化を予測するのは難しいので、ギャラリストはかなりの賭け・リスクを背負っています。

近代美術史家のベルナール・ジュルシェはこう語っています。

アートはその存在自体が矛盾をはらんでいる。売らなければ精神的なもののまま純粋に芸術的であるが、商業的に成功したら、存在自体は同じなのに、商品としての価値がアートとしての価値を上回ってしまう。 そこに投資家が登場。投資家は、完全に投資目的でどんな手を使ってでもアーティストを抱え込もうとします。作品のことはどうでもよいのです。 ただ、アートとしての価値が保証されていないと永続的に保証される作品などない。

ビジネスとしてのアートとして存在していないと、作品が知られ保存されていくことはない、ということですね。むずかしい問題です。

ジュルシェは2008年、フランス最大のアートフェア『FIAC』で成果を上げます。 そしてNYに『ギャラリー・ジュルシェ』をオープンします。過去の記事でも紹介したコレクター、スーザン&マイケル・ホート夫妻も訪れたそうです。現在フランスには国際的なアーティストがほとんどいないからこそ、フランスのアーティストを知ってもらうためにギャラリーをオープンしたそうです。

〈キーワード〉 ●嚴・培明(ヤン・ベイミン):中国の画家。アンヌ・ド・ヴィルポワが早くから注目していたアーティスト。 ●イヴォン・ランベール:パリの現代アートギャラリーの先駆け。 ●クンストハレ:スイス、ベルンの美術館。 ●ギャラリー・ド・フランス ●ポンピドゥー・センター

◎ジュルシュの発掘した具象作家 ●マルク・デグランシャン:フランスの画家。不安を表現。 ●マルレーネ・デュマス:暴力を表現。 ●ピーター・ドイグ:動揺を表現。 ●ルシアン・フロイド:リアリズムを表現。 ●エリザベス・ペイトン:親密さを表現。 ●ジャメル・タタ:メランコリーを表現。

●FIAC:フランス最大のアートフェア。 ●ギャラリー・ジュルシェ:NYに2008年にオープンした、ベルナール・ジュルシェのギャラリー。

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